ぐらぐらしている歯を一時的に固定

歯周病 歯槽膿漏 歯肉炎

歯周病・歯槽膿漏が進行すると、根を支えている骨が溶けてしまいます。その為、歯がぐらぐらして噛むと痛いということが起こります。そこで、歯と歯を一時的に固定し、安定を図る事を暫間固定と言います。

グラグラしている歯でも、救うことができます

歯周病と噛み合わせ 暫間固定について

歯周病・歯槽膿漏と歯の暫間固定(ざんかんこてい)

歯周病と噛み合わせ

健康なときの歯と歯周組織は、上下の歯を噛み合わせたときの力(咬合力/こうごうりょく)を十分に受けとめています。ところが歯周病が進行して歯を支えている歯槽骨(しそうこつ)が溶けていくと、歯の根が露出し歯肉もブヨブヨで噛み合わせの力に耐えることがでず、歯がグラグラと動揺するようになってしまいます。

これは歯ぎしりとの関連性もありますので、こちらも参照してみてください。

歯周病を悪化させる要因として噛み合わせの悪さがあります。それにより歯を支えている周りの組織がもっとダメージを受け、歯周病がさらに悪化することがあります。歯周病はプラークが原因で発症する病気ですが、噛み合わせの力との関係も悪化させる要因になっています。
ですから、暫間固定(ざんかんこてい)はその改善を目的ともしています。

歯周病になった歯の暫間固定について

歯がグラグラと動揺している時や歯周外科手術(GTR法等)の後などに、歯と歯を何本か一緒に固定する『暫間固定』を行います。これによって歯とその周囲の組織が、物を噛む力やブラッシングに耐えられるようにします。

暫間固定は文字通りあくまでも暫く(しばらく)の間の処置です。状態が安定したら、歯が本来の機能を果たせるよう最終的な治療を行います。また外傷により歯がグラグラになった時にも行います。
いつ暫間固定をするの?
歯周病のため、痛くて噛めないときには直ぐ行うと効果的です。炎症も次第に安定してくるため腫れも引いてきます。歯周手術を行う計画のある歯に対して治療進行に応じて行う場合があります。
暫間固定の方法は?
ワイヤー(金属線)、接着性レジン、ワイヤーと接着性レジン、プラスティック製の仮歯など様々ですが、治療名通りあくまでも暫定的な仮の処置です。
接着性レジンによる暫定固定 ワイヤーと接着性レジンによる暫定固定 レントゲン図
接着性レジンによる暫定固定 ワイヤーと接着性レジンによる暫定固定 遠心根の骨がほとんど溶けています
暫間固定の際に気を付けること(歯科医師向け)
歯根膜の拡大が起こっているため、歯は挺出しています。口を開けたまま暫間固定を行うと挺出した状態で固定されてしまいます。すると早期接触が極めて強く出てしまい、咬合調整をかなりの量行わなければなりません。したがって中心咬合位において咬合させた状態で行います。そして固定された状態で、咬合調整を行い早期接触をとっていきます。
治療終了後、永久的な固定(連結冠等)を行います
歯周病治療終了時には、永久的な固定(連結冠等)を行いますが、それまでは見た目や舌触りなどが優れないばかりか、口腔清掃がうまくいかなくなりますので、いつも以上の歯磨きが必要です。強度的にあまり強くないため、しばしば外れてしまうことがあります。
以上のように不都合なこともありますが、治療の一環として受け止めていただければと思います。
歯の動揺について
歯槽骨の吸収が進んでいる歯では、歯根膜の幅が正常であっても実際の動揺は大きくなります。
そのような歯は最終的にブリッジや連結冠などでつなぎ、動揺しないようにします(永久固定)。
歯を支える骨がたくさんあるのでほとんど動揺しません。 骨が溶けてしまっていて大きな動揺をしています。
歯を支える骨がたくさんあるので、ほとんど動揺しません 骨が溶けてしまっていて大きな動揺をしています。

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